ジャンニ・ロダーリ『キーウの月』パネル展
今、わたしたちが眺めている月を、ウクライナの子どもたちも見上げています ….。
2022年4月、ウクライナ救援のために、イタリアの出版社 Edizioni EL社から 緊急出版された、世界的作家・ロダーリの絵本『キーウの月』。その後、世界各国でこの寄付を伴う緊急出版が続いています。そして日本でも、8月に講談社からの出版が決定。
出版社、翻訳家 …. そして、フリッツ・アートセンターは、この絵本の売り上げによる利益を、赤十字、セーブ・ザ・チルドレン、ユニセフを通じて寄付いたします。
世界中、どこから見ても月はひとつ。月を見上げ、ウクライナへの願いをひとつにという願いをこめて。
会期 ‖ 2022年8月11日(木)- 10月16日(日)
会場 ‖ フリッツ・アートセンター / 絵本屋内
群馬県前橋市敷島町240-28
TEL : 027-235-8989
休館日 ‖ 火曜日(祭日の場合はその翌日)
時 間 ‖ 11:00-18:00(時間短縮中)
入館料 ‖ 無料
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『キーウの月』
作 ジャンニ・ロダーリ 絵 ベアトリーチェ・アレマーニャ 訳 内田洋子(出版・講談社)
作 ‖ ジャンニ・ロダーリ
1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とされている。『チポリーノの冒険』『青(あお)矢号(やごう) おもちゃの夜行列車』『うそつき国のジェルソミーノ』『空にうかんだ大きなケーキ』『羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳』『猫とともに去りぬ』『ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語』。『パパの電話を待ちながら』と『緑の髪のパオリーノ』(ともに講談社)などがある。
絵 ‖ ベアトリーチェ・アレマーニャ
1973年、イタリア・ボローニャ市生まれ。イタリアのISIA(Istituto Superiore per le Industrie Artistiche)を卒業。パリ在住。
2007年、『Un lion a Paris』でボローニャ・ラガッツィ賞優秀賞を受賞し、ホワイトレイブンズ(The White Ravens)に選定される。2010年には、国際ブックフェア「Salone internazionale del libro」のNational Prizeを受賞。これまでに30冊以上の児童書を手がけ、英語、韓国語、日本語、中国語、スペイン語、ドイツ語、ギリシャ語、ポルトガル語などに翻訳されている。ジャンニ・ロダーリを、「自分にとって精神的な父親」のひとりとしている。
訳 ‖ 内田洋子 うちだようこ
1959年、兵庫県神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社ウーノアソシエイツ代表。ジャーナリスト。
2011年、『ジーノの家 イタリア10景』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞・講談社エッセイ賞を同時受賞。2019年にウンベルト・アニェッリ記念 ジャーナリスト賞、2020年に金の籠賞受賞。著書に、『皿の中に、イタリア』(講談社文庫)『十二章のイタリア』(創元ライブラリ)『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(文春文庫)『デカメロン2020』(方丈社)などがある。また、ロダーリ作品『パパの電話を待ちながら』『緑の髪のパオリーノ』『クジオのさかな会計士』(すべて講談社)の翻訳を手がけている。