【宮沢賢治 絵本原画展】第37作
『毒もみのすきな署長さん』
作 : 宮沢賢治 絵 : 山村浩二
会期 ‖ 2022年12月10日(土)- 2023年1月22日(日)
会場 ‖ フリッツ・アートセンター / ギャラリー
休館日 ‖ 火曜日(年末年始 : 12/30. 31. 1/1 休館)
時 間 ‖ 11:00-18:00(時間短縮中)
入館料 ‖ 無料
四つのつめたい谷川が、カラコン山の氷河から出て、ごうごう白い泡をはいて、プハラの国にはいるのでした。….
宮沢賢治が、火山や海や風や石や動物たちから聴き取った物語から、忘れていた「ほんたうの幸ひ」を、見つけられたならと。
2008年 春から始まった《宮沢賢治 絵本原画展》も 37作目となりました。
今回は、2022年10月にミキハウスから発行された、生前未発表の童話『毒もみのすきな署長さん』。
善悪では割り切れない人間の本質。権威や役職に惑わされず、犯人を見破ったのは子どもたち。「毒」なるものをユーモアにつつみこんで描き出した、賢治童話の異色の傑作です。
絵は、その多彩な技法によるアニメーションと絵本で、世界的に大きな評価を受ける 山村浩二さん。鳥の子紙に色鉛筆と油性マーカーで描かれた、絵本の全頁24作品の原画の初めての公開展示です。
プロフィール ‖
山村浩二(やまむら こうじ)
1964年、愛知県名古屋市生まれ。東京造形大額絵画科卒業。 多彩な技法で短編アニメーションを制作。米アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた『頭山』をはじめ、『カフカ 田舎医者』などがあり、アニメーション作品における国際的な受賞は150を越える。
絵本作品に、第六五回小学館児童出版文化賞を受賞した『ちいさな おおきな き』(作・夢枕獏 小学館)があり、『ぱれーど』(講談社)、『おやおや、おやさい』(文・石津ちひろ 福音館書店)、『雨ニモマケズ Rain Won’t』(文・宮沢賢治 英訳・アーサー・ビナード 今人社)、『ん』(作・長田弘 講談社)など多数。富安陽子による「妖怪一家九十九さん」シリーズ(理論社)など挿絵の分野でも活躍。東京藝術大学大学院教授。
* 使用画材:色鉛筆、油性マーカー / 和紙(鳥の子紙)
《過去の開催 : 2008年3月-2022年12月》
◉01『注文の多い料理店』スズキコージ ◉02『雪わたり』方緒 良 ◉03『どんぐりと山猫』田島征三 ◉04『やまなし』川上和生 ◉05『なめとこ山の熊』あべ弘士 ◉06『オツベルと象』荒井良二 ◉07『よだかの星』ささめやゆき ◉08『狼森と笊森、盗森』片山 健 ◉09『いちょうの実』及川賢治 ◉10『ツェねずみ』石井聖岳 ◉11『月夜のでんしんばしら』竹内通雅 ◉12『山男の四月』飯野和好 ◉13『気のいい火山弾』田中清代 ◉14『土神ときつね』大畑いくの ◉15『蛙のゴム靴』松成真理子 ◉16『氷河鼠の毛皮』堀川理万子 ◉17『寓話 洞熊学校を卒業した三人』大島妙子 ◉18『セロ弾きのゴーシュ』さとうあや ◉19『銀河鉄道の夜』金井一郎 ◉20『黄いろのトマト』降矢なな ◉21『虔十公園林』伊藤秀男 ◉22『猫の事務所』植垣歩子 ◉23『ひのきとひなげし』出久根育 ◉24『カイロ団長』こしだミカ ◉25『フランドン農学校の豚』nakaban・26『雨ニモマケズ』柚木沙弥郎 ◉27『貝の火』おくはらゆめ ◉28『ざしき童子のはなし』岡田千晶 ◉29『鹿踊りのはじまり』ミロコマチコ ◉30『風の又三郎』やぎたみこ ◉31『おきなぐさ』陣崎草子 ◉32『鳥箱先生とフゥねずみ』吉田尚令 ◉33『ポラーノの広場』みやこしあきこ ◉34『シグナルとシグナレス』山口マオ ◉35『北守将軍と三人兄弟の医者』スズキコージ ◉36『茨海小学校』西村繁男
協働 ‖ mikiHOUSE
後援 ‖ 群馬県・群馬県教育委員会・前橋市・前橋市教育委員会・各報道機関