日々

【きょうの本棚】
『おいしい おのまとぺ』
高原美和(PHP研究所)

おいしいおとが
きこえて くるよ!

どんなおとが
きこえて くるかなあ

オレンジゼリー 

 ぷる ぷるん

かきごおり 

 シャリ シャリ

チョコレート

 パキパキッ

むしケーキ

 ふわふわ
….

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フリッツ・アートセンター
11:00-18:00・休館 火曜日 
TEL : 027-235-8989

#前橋市 #敷島公園 #フリッツアートセンター #役にたたない本屋 #絵本みたいな場所 #今年で40年 #NOWAR
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7 0

【the place COFFEE】公園(静かな午後)
〈本日の 小屋主・ロースター〉は
《MoYA COFFEE》さん

〈館内音楽〉一日のはじまりは
FLEETWOOD MAC “THEN PLAY ON”(1969・REPRISE RECORDS)から

#前橋市 #敷島公園 #フリッツアートセンター #コーヒースタンド #本と音楽と珈琲と #役にたたない本屋 #絵本みたいな場所 #今年で40年 #NOWAR
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3 0

【きょうの本棚】
『けがをした日』
作 エンマ・アドボーゲ 訳 菱木晃子(ブロンズ新社)

木よう日の休みじかん。
ぼくたちは 校庭のすみにある
ピンポン台で あそんでいた。
ラケットは ない。いつだって、
こわれたり なくなったりしてるから。

「うまいせんしゅは バナナで ピンポンできるのさ」
先生のヤルモが ぼくたちを からかった。
「なら、バナナをかってよ」
みんなで いいかえしたけど、かってもらえるわけないよね。
….

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11 0

【the place COFFEE】公園(静かな午後)
〈本日の 小屋主・ロースター〉は
《Mulungi Coffee Room》さん

〈館内音楽〉一日のはじまりは
Isabelle Antena“Tous Mes Caprices”(1988・Les Disques Du Crepuscule)から

#前橋市 #敷島公園 #フリッツアートセンター #コーヒースタンド #本と音楽と珈琲と #役にたたない本屋 #絵本みたいな場所 #今年で40年 #NOWAR
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7 0

【きょうの本棚】
『まよなかの かくれんぼ』
作 ケイティー・メイ・グリーン 訳 石津ちひろ(ほるぷ出版)

ぽつんと たたずむ おやしきの
いちばんうえの こどもべや ——
かべに かざった 絵のなかで
こどもたちが くらしている。

つきのひかりに そっと おこされ、
絵から ぬけだした こともたち ……
そろって くびを かしげてる。
「いつもと なにかが ちがうよね!?」

ふたごが まっさきに とびだして、
すがたを けしてしまったみたい。
….

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5 0

【棚 屋】〈古本 : レンズ〉棚
book stand レンズの 土屋さんが、選りすぐりの自慢の古本をどっさりと。
手持ちの一冊は「長谷川潔 版画作品集」(S. 56・美術出版社)。本をバラして額装したいような、石板に木版に青墨にアクアタント….。公園のベンチに持ち出して、眺めて入られる季節が待ち遠しい。

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15 0

【きょうの本棚】
『森のはずれの 美術館の話』
文 梨木香歩 絵 ゲオルグ・ハレンスレーベン(ブルーシープ)

 電車に乗って
 美術館にきた
 ある母子の話

日曜日
男の子は
美術館のなかで
おかあさんを
みうしなった 

ぐるぐる ぐるぐる
あるいても あるいても
おなじような かどばかり
壁にかかっている 絵を
みつめている ひとばかり
….

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14 0

【公園のおはなし会】出演 ‖ naocotton
Naocotton のおはなしに演奏。ゲストは 横笛しげさんと子どもたち。
数あるたかあき絵本の中から何冊か。すばらしかった『ヒロシマ いのちの水』から 「見上げてごらん夜の星を」演奏まで。会場は野村たかあきさんの想い出でいっぱいに。
時間が とても たりない ….。

『千両みかん』野村たかあき 絵本原画展は 9/7(日)まで。どうぞお見逃しなく!

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9 0

【きょうの本棚】
『涙の箱』
作 ハン・ガン 訳 きむふな 装画・挿絵 junaida(評論社)

 昔、それほど昔でない昔、ある村にひとりの子どもが住んでいた。その子にも名前はあったかま、みんなは名前ではなく〈涙つぼ〉と呼んでいた。なぜ、涙つぼだったのか、まずその話からしよう。
 生まれたばかりのころ、子どもに変わったところはなかった。
….

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27 0

【柳家小もん 対 立川がじら・第四回戦】
— 利根の松原の対決 —
満員御礼。立川がじら 絵本『おさん狐』の 朗読に始まって。柳家小もんの 絶品『たぬきの鯉』に、大トリは 初出し『千両みかん』。
七代目 談志十八番『そこつ長屋』を がじらの熱演、今こそ聴きたかった『応挙の幽霊』と。汗も吹き飛ぶ 酷暑鎮撫の〈落語会〉。
野村たかあきさんの、勝敗の判定はまた次回に持ち越しですが、どうぞ、どうぞ、お楽しみに。

《野村たかあき絵本原画展》 9/7(日) まで

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19 0

【きょうの本棚】
『みてみて!』
写真・小西貴士 ことば・谷川俊太郎(福音館書店)

みてみて

 ぷるんぷるん
 かさこそ
 ほら みて
 ぺとっ
 うふふ
 ふわふわ
 くしゅくしゅ
 にょろにょろ
 ちくっ
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10 0

【きょうの本棚】
『ほるんだ、恐竜化石!』
写真 文・平田貴章 監修・小林快次(小学館)

いまから 6600万年以上も前、
この地球をのし歩いていた、でっかい命がいた。

ここは、モンゴルの首都ウランバートル!
ゲルとよばれる、まるいテントのような昔ながらの遊牧民と
高くそびえ立つたくさんのビルと
美しい山やまや草原がとなり合っている。
自然と都市がごちゃまぜになった、にぎやかで活気あふれる街だ。
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3 0

髙畑早苗 展

REWIND : 2025 ◀︎◀︎ 1991

会 期 ‖ 2025年9月13日(土) - 10月26日(日)
会 場 ‖ フリッツ・アートセンター / ギャラリー
休館日 ‖ 火曜日(祭日の時ははその翌日)
時 間 ‖ 11:00-18:00
入館料 ‖ 無料

《Artist Statement 》
時を経て再びフリッツ・アートセンターで展覧会がきることを心から嬉しく思います。
このたび展示をする作品の大半は、友人たちへの長期インタビューをもとに制作をした言わば共同作業の中から生まれてきたポートレートたちです。「Intimate Reflections 1991-1995 生まれ出た自画像たち」と題して、佐賀町エキジビット・スペース(東京)を皮切りに、フリッツ・アートセンター(前橋)、法然院(京都)と巡回しました。当時30代だった私は、毎日がどうしようもなく辛くてこの先も生き続けていく意味が見つからず、自分が移り住んできた街(前橋、パリ、ニューヨーク、シアトル、横浜、東京)で暮らす友人たちにその答えを尋ね歩きました。
あれから30年の歳月が流れ、「Yin&Yang (陰陽)」という作品のモデルで、ニューヨーク時代の私に多大な影響を与えたチェリストのMyungが昨年亡くなり、彼女のポートレートを再び展示したいと願ったことが REWINDの始まりです。
私はゴッホに憧れパリに行き18歳からアーティストの道を歩み始めたのですが、今思うに、私が人生を通してやり続けていることは美術というよりも自分の探究、人間の探究、見えないものへの畏怖と祈り、そして、降りかかってくる困難を乗り越え、自分を軸にものごとを考え続けていくこと。日々修行です。」

2025年8月11日 髙畑早苗

《展示内容》
「Intimate Relections1991-1995」を中心に 1991年~2022年の間に友人達を描いた等身大の ポートレート(194 x 130 cm) キャンバスに油彩13~14点。
1980年代に制作したマスク作品 近年に制作したパーソナルオブジェ(身にもつけれらるオブジェ)など。

⚫︎ 作家在館日 ‖ 11:00 - 17:00
9月13日(土)・10月11日(土) ・12日(日) ・25日(土) ・26日(日)
⚫︎ アーティスト トーク : 在館各回 13:30 から(参加自由)
⚫︎ Creative Kids Club Art Workshop〉
  期 日 ‖ 10月11日(土) 13:30-
  参加料 ‖ 1.000円(材料費込み・要予約)
・展示作品の作品「解放」のモデルで、元文学座の女優で現在は「語り」の活動をしている 和田裕子さんの昔話を聞きながら、「目の前に見えてる世界」と違ったお話の中の世界。その意識で身近なものを使って好きなものを作りましょう。(5歳以上)

【作家プロフィール】 ✴︎ HPをご覧ください。

後 援 ‖ 群馬県・群馬県教育委員会・前橋市・前橋市教育委員会・各報道機関

フリッツ・アートセンター
 〒371-0036 前橋市敷島町240-28
 Tel. 027-235-8989
 mail. info@theplace1985.com

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4 0

【きょうの本棚】
『椋鳩十 童話集』
絵・くぼあやこ 監修・久保田里花(世界文化社)

動物の姿をとおして、命之尊さ、
愛情の美しさを伝えようとした椋鳩十。
八二歳で亡くなるまで、多くの作品を書き続けました。
「未来ある子どもたちに命のきらめきを伝えたい」
その祈りは、作品とともに生き続けています。

『大造じいさんとガン』
 知り合いの狩人にさそわれて、わたしはイノシシ狩りに出かけました。イノシシ狩りの人びとはみな栗野岳(鹿児島県にある山)のふもとの大造じいさんの家に集まりました。
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フリッツ・アートセンター
11:00-18:00・休館 火曜日 
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7 0

【the place RECORD】新入荷情報

V.A. 「Cello Tenderness」

『Piano Tenderness』(2023)、『Guitar Tenderness』(2024)、と続いた“Tenderness”シリーズの3作目として選んだ楽器はチェロ。
収録されているのは、イタリア、アイルランド、イングランド、アイスランド、ポルトガル、アメリカ、ブラジル、アルゼンチンそして日本と、様々な国の伝統とモダンを表現するアーティストたちによる16曲。クラシック音楽以外で活躍するチェロ奏者としてすぐに名前が挙がるであろう、溝口肇、デヴィッド・ダーリング、徳澤青弦、ダニー・ノーバリーらの美演が聴けるほか、新進気鋭のアーティスト、江﨑文武、キケ・シネシの最新録音、日本人チェロ奏者新井みつこによるエドゥ・ロボの名曲カヴァー。シューベルトの歌曲をチェロ用にアレンジや、ジョージアの作曲家ヴァーシャ・アザラシヴィリの密かな人気曲「ノクターン」といったクラシック音楽作品も収録。

04. Gustavo Tavares & Nelson Faria “Três pequenas valsas românticas”
▶︎▶︎ https://youtu.be/hUD2QLd81MY?si=ycONFWu9Ln8ptziZ

15. Alexander Suleiman & Irma Issakadze “Nocturne (Version for Cello & Piano)”
▶︎▶︎ https://youtu.be/x_0eAuX1CC4?si=fRrnDVUXiNPlhRYD

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the place RECORD
for music lovers, peaceniks & wild child.

一対のブックエンドのように
音楽が、想い出や一緒に過ごした時間や場所を、いつもやさしく包んでいてほしい。
公園の絵本屋のなかに、そんな願いを込めた小さなCDショップをつくります。
ここが、穏やかで素晴らしい音楽との、偶然の出会いの場所となりますように ……。

◎ the place RECORD には、ジャンル・サインはありません。ただ、出会ってもらうために、新しい158枚のCDを、壁に音が見えるように並べます。
試聴は全て出来ますが、館内のスピーカーを使って、選ばれた一枚一枚で「音の風景」をつくります。
CDのセレクトは、大宮市にある 〈more records〉。more records のスタッフが責任をもってお薦めできるものだけをご紹介していきます。

‪〒371-0036 前橋市敷島町240-28(敷島公園内)‬
休館 ‖火曜日 開館時間 ‖‪11:00 - 18:00‬

TEL ‪027-235-8989‬ FAX ‪027-235-8990‬
E-mail info@theplace1985.com

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#前橋市 #敷島公園 #フリッツアートセンター #セレクトCDショップ #morerecords #役にたたない本屋 #絵本みたいな場所 #今年で40年 #NOWAR
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1 0

【the place COFFEE】公園(静かな午後)
〈本日の 小屋主・ロースター〉は
《MoYA COFFEE》さん

〈館内音楽〉一日のはじまりは
HOLGER CZUKAY “MOVIES”(1979・Harvest)から

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5 0

【きょうの本棚】〈岩波書店〉棚
『屍の街・夕凪の街と人と』大田洋子
『骨 董』ラフカディオ・ハーン
『ヒトとヒグマ』増田隆一
『戦争と法』永井幸寿

 鬼哭啾々の秋

 混沌と悪夢にとじこめられているような日々が、明けては暮れる。
 よく晴れて澄みとおった秋の真昼に冴え、深い黄昏の底にも沈んでいるような、混迷のもの憂さから、のがれることはできない。同じ身のうえの人々がら毎日まわりで死ぬのだ。
…. (「屍の街」)

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フリッツ・アートセンター
11:00-18:00・休館 火曜日 
TEL : 027-235-8989

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5 0

日曜日ですよー❗️【予約受付中】

柳家小もん 対 立川がじら

— 利根の松原の対決 —

第四回戦「千両みかん」
日 時 ‖ 8月24日(日) 午後三時半 開演(開場 30分前)

開催中の 野村たかあき絵本原画展(9/7 まで : 第二期「千両みかん」)に合わせて、同じ前橋市出身の 二つ目 落語家 柳家こもん と 立川がじら が、原画展の大ネタと自信のネタで高座対決。その第四回戦。
野村たかあきさんの傑作らくご絵本(監修 : 柳家小三治)の原画に囲まれて、飛び散る 汗と涙と笑いのひと時に、どうぞお立ち合いください。

会 場 ‖ フリッツ・アートセンター
料 金 ‖ 前売 3.000円 当日 3.500円(税込)
販 売 ‖ 電話予約 : 027-235-8989(火曜日以外 11:00-18:00)
    店頭 : フリッツ・アートセンター

プロフィール ‖
柳家小もん やなぎやこもん
1990年9月 前橋市粕川町生まれ。粕川小・粕川中・県立前橋高校・学習院大学文学部史学科卒業。大学時代は 落語研究会所属。
2013年5月 柳家小里んに入門。2014年11月 前座(前座名 : 小多け)。2018年3月 二ツ目に昇進し、小もんと改名。
2018年春、群馬県出身の若手落語家(林家つる子・立川がじら・三遊亭ぐんま)四名で、落語家ユニット「上州事変」を結成。

立川がじら たてかわがじら
1986年5月 前橋市生まれ。前橋育英高校・明治大学文学部ドイツ文学専攻 卒業。大学時代は 落語研究会に所属。
2011年2月 立川志らくに入門。2016年12月 二ツ目に昇進。
2015年より 大谷皿屋敷主宰の劇団「地蔵中毒」に不定期で参加。
2018年春、群馬県出身の若手落語家(林家つる子・柳家小もん・三遊亭ぐんま)四名で、落語家ユニット「上州事変」を結成。

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11 0

【the place COFFEE】公園(静かな午後)
〈本日の 小屋主・ロースター〉は
《epe coffee roaster》さん

〈館内音楽〉一日のはじまりは
ジューシィ ・フルーツ「ドリンク!」(1980・日本コロムビア)から

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3 0

【きょうの本棚】
『貨物船のはなし』
作・柳原良平(福音館書店)

 ここは、港です。外国にものを運ぶ貨物船がうかんでいます。ちょうど貨物船をつみこんでいるところです。

 速さでは鉄道や自動車、飛行機にかないませんが、船は、大きなものや重いものでも運ぶことができるし、ものをたくさん運ぶこともとくいです。

 船は、人間の生活にむすびついて発達してきました。
….

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フリッツ・アートセンター
11:00-18:00・休館 火曜日 
TEL : 027-235-8989

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ものがたり

1985年「カフェ」 1993年「本屋」 2009年「映画館」 2014年「the place」
そして 2019年〈絵本みたいな場所〉へ

〈絵本みたいな場所〉という物語は、1985年の “カフェ RITZ" からはじまります。
大きな公園の森のなかの、石でできた四角いおとこの建物です。
30種類のオムレツとキッシュと庭の結婚式が評判のカフェでした。
しばらくして、ひとりぼっちだった RITZ にパートナーができます。
すぐとなり、百年の杉の木の下の、赤くてまるいおんなの子の建物で、
RITZ に女性の「F」をつけて "F-ritz art center" と名づけることにしました。1993年のことです。
その時の《1+1=1》というコンセプトは、より多くとか、より早くとか、より高くということではなく、
変らぬ毎日の営みのなかで、すこしずつ円周を拡げていこうとするものです。
そう、ひとつの水滴にもうひとつの水滴を置いていくかのように …。

『絵本屋』『タンタン・ボックス 前橋店』『ポスター・ボックス』
『美容室』LE SALON、『家具屋』RETRO BOX .....。

「クリスチャン・ボルタンスキー展」と「くまのプーさん絵本原画展」をオープニングにしたギャラリーでは、
数多くの新たな表現が生まれています。
《賢治の全童話を絵本に》と始められた「宮沢賢治絵本原画展」も、第十三期30作目になります。
同時に《街を 街そのものを美術館に 劇場に》を合い言葉に、街にも出かけて行くようになります。
家具店跡をギャラリーに、スーパーマーケット跡を劇場に、商店街の通りをサーカス会場に、
百貨店跡をパフォーマンス・スペースに、アーケード内を映画館に、県庁前広場をキャンプ場に、
銀行跡をライヴ会場に、消防署跡をアートセンターに ...。
空き地で子どもたちが新しい遊びを発明するように、使いかたを工夫しながら、
アートによって空間を再生していこうとする、壊しては作るという時代への抵抗の始まりです。
2009年には空きデパートの中の映画館跡を再生。
地方では珍しい名画座として「シネマまえばし」を開館します。
これは《1回 一万人というイベントではなく 毎日30人1年で一万人を 街に》というコンセプトで、
失われつつある「日常性」と「つながりあう気持ち」をゆっくりと恢復していこうとするものです。

そして、フリッツ・アートセンターは 今。
成長に代わるまったく新しい豊かさのあり方を見つけるために、
35年かけて創った小さな物語と、そこから生まれた価値観を見直し、
未来から今を思い描き、変化を恐れずに、また動いて行こうと思います。
考え過ぎると厄介なことになると知っていて、何を見ても無感覚でいなくてはならないような時代に生きて。
たとえ小さくても、ここからだけしかできない「確かなこと」と「生きやすい」場所への鍛え直し。
主流や時流や大きな力に、抗うことでも、拠ることでもなく、
ただ『絵本みたいな場所』という新しい眺めをつくってみること。

《絵本みたいな場所》

絵本作家・ミロコマチコさんが、シンガー・あがた森魚さんの宮沢賢治朗読で、ライブペインティングした15個の本棚。
フランスから10トンもあるパン窯を運んで建った〈公園の薪窯パン屋〉の開店。前庭にたくさんの子どもたちと植えた〈百年のモミの木〉と、地面そのものを〈花花の椅子〉にするために育てるクレピア ....。
日替わりで若いロースターが淹れる〈コーヒースタンド〉のセルフビルド。中庭に、若い人たちと掘る、小鳥たちのための〈そらの井戸〉と、檸檬の苗木をたくさん植え造る〈果樹園〉。
そして、絵本作家・荒井良二さんと、共に紡ぎ始める「願いが叶う庭」、〈カナウニワ〉の国の物語。

『カナウニワ』

この場所はきっといつかの夏の日。薪窯で焼けたばかりのライ麦パンと、井戸水と獲れたばかりの檸檬を絞ったレモネードと、古い古いお話の絵本を抱えた子どもたちが、50メートルにもなるモミの木の下で、近くの森での遊びの相談をしているわけで。

そんな木陰を 今からつくっておきたい。

あまりにもきれいな夕焼けに立ち止まってみること。
あまりにも美味しいいつもの水に驚いてみること。
そして、それを誰かに伝えようとする気持ち。
あたらしいひと。あたらしい世界。あたらしい幸福。
街の喧噪の、森の静寂の中、遠くを旅するより、近くを冒険するひとのために。
大好きだと言えるひとのために。その笑顔のために。
そして、
子どもたちの 子どもたちの 子どもたちのために。

フリッツ・アートセンター